コンプレックスをユーモアにまでできる人には「まいりました」と感じる。

美大生の作品を眺める生活を続けていて、多様な感情を想像することになりますが、その中で「コンプレックス」的な部分を形にしている作品が多く見かけられます。

コンプレックス的なものをそのまま吐き出すように形にしているものは、全く関係のない一般人側として見る分には、数多く見る上でずーんとくるものがあり、正直「欲しい」感情にはなりにくい。

そうしてる中で、明確に「ユーモア」を感じる作品に出会うと、それだけでクスッとしてニヤニヤしてしまう。(主な専攻がデザインの人、というのも関係あるかもだが)

作品単発にとてもチカラがあるというより、展示の仕方まで細かく頑張った、と感じるものだった。

たくさん見て「あれかな、これかな」と考えながら、時にズーンとしつつ歩いている中で見かけたので、パッと気分が変わる感じがあったのを覚えてる。

 

「女性・性としての自意識」的なテーマの作品は、他でも当然見てたんだけど、「変わった女子高」的着地にして笑わせられたのにはまいりました。

仮に今の俺が、「虚弱な身体」がコンプレックスだとして、ユーモアを感じるレベルにまで表現しなさいと言われても、まだ全然思い浮かばない。

改めて、ユーモアって「大人な強さ」なんだなと再認識した。