リアルタイム速度で見たいものがどれだけあるか?

もう昨日の、3/17の21:00〜からYouTubeで『SAKANAQUARIUM 2013 sakanaction -LIVE at MAKUHARI MESSE 2013.5.19-』をど頭から約2時間見て聞くことができました。とても素晴らしかったです。

 

書きたいことがいくつかあるんですが、

①まずライブを映像で見る良さも改めて感じられました。現場では腹で体感、映像では粒の立ち方を味わえますね。6.1chでこだわってるのが素人の耳にもわかるんですが、重層的に聞こえてる中でも映像で一人一人の手元によってくれた瞬間に、その楽器の音がパッと立ち上がってくる感じがします。現場ではわからない編集映像あるからこその体感。あと照明とのシンクロとか、客とのシンクロとか。

一番は現場で体感して、その後映像コンテンツで思い出すように聞くことですよね。その意味でも、好きな人たちのライブに行きたい気持ちが強くなりました。

 

②1つよくわからないなというか自分と遠い人だなって思うのが、それ書いてどうすんだろうってことをyoutubeのコメントにその瞬間書き込んでる人たち。このライブ映像がアーカイブで残って何回も聞けるならまだしも、アーカイブに残さないって明言してんのにそれ書き込んでるのは、その書き込もうとしてる瞬間まともに味ってないんじゃないか、とかいらないことが気になってた。気持ち昂ってtwitterとかで拡散する方は納得できるんだけど、youtubeで書き込んでもそれ読む人は既に同じく眺めてるっつーのに(後で関係者が見返すかもしれないとか考えてもよくわからん)。

 

自分の特性に近いかもしれないけど、本当に好きなものほどその時のそのままを内側に刻み込みたい感じがあって、凝視といって差し支えないぐらいで見てしまう(現場でも少しその気がある。体の内側の音を極力0にして、目と耳を全開にするイメージ)。なので、場合によってはノッてくれることを推奨されてるのがわかりつつも、体の動きを最小限にして凝視的にしてしまう。

今回のyoutube映像でも、腹減ってなんか食べようかなと思ったけど、その食べる音がうるさかったので諦めました。笑

 

③ライブだと、MCとか曲間が自分の趣味と合うかとかってあると思うんですけど、サカナクションだと最終盤まで音楽だけでやり切ってたので心配いりませんでした。元々「踊ってほしい」というクラブミュージック畑だと、曲間もずっと流して言葉を使わず繋げられていたので、他ジャンルの人にはないノンストップ感でした。

 

④日頃何気なく見ているyoutubeの映像よりも、「等倍」で焼きつけたいと思える感覚があって、その「等倍の速度で見たいと思えるか」が結構判断基準としてあるかも、と。

真面目からコメディまでいろんなコンテンツをyoutubeで見てますが、さらっと見るものから勉強的なものまで、だいたいyoutube限界の2倍速にしてます。もっと早くできる機能が搭載されてもいいのにってすら思います。それぐらい、どっかでひっかかれば嬉しいなぐらいにさらっと見てるものが多い。けど、こういう好きな音楽とか、大事なスポーツの試合とか、好きなお笑い芸人のネタとか、集中して見たいドキュメンタリーとか、良いと思える映画やドラマは、等倍速で見る。それは内包されてるリズムとスピード自体に意味が感じられるもので、大概そうやって見たいものの方が好きです。何かのための手段ではなく、それを味わうこと自体が目的になれるもの。

映像を見ることは好きなのでこれからもどんどん見ていきますが、それを『等倍で見たいかそうでないか』を観察していきたいと思います。